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―――――――――――――――――――― 新月島 ゲンガー「ゲン…」ばたっ ゲンガーは倒れた キクコ「!!」 さわ子「」ふらっ 紬「! リン、さわ子先生を受け止めて!」ぽん! リン(レントラー)「リン!」たっ ぼすっ さわ子「う…ん?」ぱちっ 紬「さわ子先生!」 さわ子「ん…ムギちゃん?」 リョウ「ヘラクロス、インファイト!」 ヘラクロス「」だだだだだだだ!! ダークライ「!?」 リョウ「」だっ リョウ「さわ子さん!」 さわ子「リョウまで… ん?」ちらっ キクコ・キクノ「…」 さわ子「! そっか…私、キクコさんとキックーノに…」 キクコ「まったく…」 リョウ「!」 キクコ「計画が狂っちまったじゃないか 迷惑な連中だねえ…」 イツキ「……」 キクコ「いいだろう、ダークライ!」 ダークライ「…」 キクコ「ダークライの真の力…見せてあげるよ!!」 キクコ「さあダークライ、こいつらを蹴散らし…」 ゆらああああっ!!ぎゅうううう!! キクコ「!?」 キクノ「ぐ…」 紬「な、なに…?」 リョウ「ま、まるで空間が歪んでいるような…なんだ、これは!?」 さわ子「なにが…起こってるの……?」 イツキ「……っ!」 ぎゅるぎゅる… イツキ(時計の様子もおかしい… まさか…!) ――――――――――――――――――― やりのはしら アカギ「……」 梓「…やっと追いつきました」 和「…」きょろきょろ 和(ゴヨウさんは…?) アカギ「……」くるっ 梓「……」 アカギ「これからこの世界は消える… 今一度問おう、この山を見て…すべての終わりとなり始まりとなるこのテンガン山を見て、 何かを感じないか?」 梓「……」 アカギ「感じないのなら、お前はその程度ということだ 私は感じる…」 アカギ「山の声、音、鼓動…すべてが私が完全であると言っている 完全なる私が創る完全なる世界…」 梓「…あなたはどうして世界を壊そうとしているんですか?」 アカギ「この世界が不完全だからだ」 梓「不完全?」 アカギ「そう、この世界は不完全だ 人間もポケモンもいつまでも醜く争いあい、互いを傷つけ、苦しみ、悲しみ、嘆き、それを 繰り返す 無意味だと思わないか?愚かだと思わないか? 私はこの不完全である世界を憎む、全力でな だからこそ、完全なる世界を創るのだ 争いのない、苦しみのない、悲しみのない、愚かな人間も、野蛮なポケモンもいない、完全 なる世界を!…この今の世界を壊してな」 アカギ「さあ、いよいよだ」 アカギ「ユクシー・アグノム・エムリットを捕まえ、ようやく完成した赤い鎖…」 ???「これを使い、ディアルガとパルキアを呼び起こす…」 アカギ「そうとも」 和「ゴヨウさん…!」 ゴヨウ「赤い鎖は設置完了だ」 アカギ「……」ばっ アカギ「現れよ!! 時を司るディアルガよ!!!空間を司るパルキアよ!!!」 ごごごごごご…… ???「ギイイヤアアアアアアア……!!」 ???「グオオオオオオオオオオ……!!」 梓和「!!」 ゴヨウ「くく…」 アカギ「現れたな!ディアルガ!!パルキア!!」 ディアルガ「グギュグバァッ!!!」 パルキア「ガギャギャァッ!!!」 ―22章完― 最終章前編 キッサキ神殿 ごごごごごご… キョウ「ぬう…!」 純「いきなりこの揺れ… なんだってのよー!」 プルート「…ふっふ、ようやく現れたか」 キョウ「?」 プルート「…ディアルガ、パルキア」 キョウ「! なに?」 プルート「この空間の乱れ… パルキアによるものだ それに時計を見ればわかるが…」さっ ぎゅるぎゅる… プルート「時間もおかしくなっている これはディアルガによるものだ」 キョウ「…!」 純「そんなっ…ディアルガとパルキアが!」 キョウ「ぬう…」 プルート「ディアルガとパルキアが現れた、つまり……ジンダイ!」 ジンダイ「おうよ!本来の作戦だな! そら、レジギガス!」ぽん! レジギガス「ズッ…ズッ…」どんっ キョウ「! なんだ、そのポケモンは!?」 プルート「ここキッサキ神殿に眠っていた大陸の王、レジギガス 大昔、大陸を動かしたとも言われる伝説のポケモンだ…!」 キョウ「そんなポケモンが…」 純「レジギガス…!」 プルート「さあ、行くぞ!ジンダイ!」 ジンダイ「ああ!」だっ キョウ「むっ!?どこへ行く気だ!」 プルート「もちろん、テンガン山の頂上、やりのはしら…ディアルガとパルキアの元へだ! 」 キョウ「なに!?」 ジンダイ「お前達もついて来るならついて来な! 新世界の始まりを拝めるぜ!」だだっ 純「あっ!」 キョウ「待て!」だっ ――――――――――――――――――― 梓「あれが…ディアルガとパルキア…!!」 アカギ「さあ、ディアルガとパルキアよ 時間を狂わせ、空間を歪ませ、この世界を壊すのだ!!」 ディアルガ「グギュグバァッ!!!」 パルキア「ガギャギャァッ!!!」 ぎゅおおおおおおお!! 梓「!?」 和「立ってられない…!平衡間隔が…」 ゴヨウ「ふふ、これでこの不完全な世界も終わるな」 アカギ「…ああ だが、これで終わりじゃない」 梓(まさか…!) ずんっ…ずんっ… 和「…!? 黒い影…?」 アカギ「この世界を乱せば、反転世界に住む者が怒り狂い、姿を現す… そいつの名は…」 ばっ! 「ギゴガゴーゴーッ!!」 アカギ「ギラティナ!!」 梓「!! やっぱり…シロナさんが言った通り、アカギは知っていた!ギラティナのことを!」 アカギ「ふ、当然だ 神話のことは調べに調べ尽くした 貴様も全て知っているようだな?」 梓「…詳しい人に聞きました」 アカギ「…そうか では、最終的に私は何が狙いか…分かるな?」 梓「……」 アカギ「ゴヨウは知らない」ぼそっ 梓「え…?」 アカギ「ふ…」たっ アカギ「せっかく、ギラティナが姿を現したのだ! 行こうじゃないか!反転世界に!!」 アカギ「案内してくれ!ギラティナ!!」 ギラティナ「ギゴガゴーゴーッ!!」ぶわあああっ 梓和「!?」 ――――――――――――――――――― 新月島 リョウ「……」 さわ子「ひとまず収まったようね…」 紬「なんだったのかしら?」 イツキ「おそらく、ディアルガとパルキアが現れたんでしょう それで空間が歪んだんでしょう なぜ収まったのかは分かりませんが」 紬「! ディアルガとパルキアが…!」 イツキ「まあどちらにせよ、目の前の敵に集中しましょう」 キクコ「フェフェフェ…」 キクノ「ふ…」 ダークライ「…」 キクコ「…ディアルガとパルキアか、聞いたことがあるね」 イツキ「…」 キクノ「時間と空間を作り出したポケモンだったっけ?」 キクコ「そうだ …どうやら私達の他にも世界を手に入れようとしてる奴らがいるようだね」 キクノ「どうする?」 キクコ「…もちろん」 キクコ「ダークライ!」 ダークライ「…」 キクコ「そいつらを倒すしかないね 世界は私達のものだ」 しゅん! さわ子「!!」 紬「消えた…!?」 リョウ「しまった…」 紬「は、早く追い掛けなきゃ…」 ばっ 紬「!」 イツキ「みなさん、落ち着いてください」 イツキ「今の会話からして…彼女達はディアルガとパルキアのいる場所、やりのはしらに向 かったんでしょう」 リョウ「…」 さわ子「…追い掛けるしかないわね」 紬「はい」 リョウ「じゃあ急ぎましょう!一刻も早く… 僕は先に行ってます!」だっ さわ子「リョウ!待ちなさい!」たたっ 紬「…」 イツキ「僕達も行きましょう」 紬「はい!」 ???「待って!」 紬イツキ「!」 ――――――――――――――――――― やぶれたせかい 和「梓ちゃん!」ゆさっ 梓「うっ…」ぴくっ 和「気が付いた?」 梓「和先輩… ……ここは…?」 和「わからないわ、私もさっき気が付いたばかりで…」 ???「ここはやぶれたせかいですよ」 梓和「!」 和「ゴヨウさん!」 ゴヨウ「ごきげんよう、お二人とも」 梓「」かちゃっ ゴヨウ「おっと」ぱっ 梓「…!」 ゴヨウ「まあまあ、今は一時休戦ということにしましょう」 梓「なにを言って…」 ゴヨウ「私もまだここに慣れていませんのでね そんな時にバトルなど危険です そう思いませんか?」 梓「…」 和「…」 ゴヨウ「では、奥に進みましょうか」たっ 梓「…」ちら 和「」こくっ 和「…」たっ 梓「…」 梓「」たっ ―――――――――――――――――― たっ ゴヨウ「こっちです」 和「え…」 梓「壁に歩いて…!?」 和「…」たっ すたっ 梓「!」 梓「…」 たっ すたっ 梓「あっ…着地できた…」 ゴヨウ「ここは私達の世界とは全く別の世界です あらゆる物理法則もこの世界には通用しません 故に壁に着地できたりします 人間もポケモンもいません」 梓「! やけに静かだと思ったら、だからだったんですね」 和「人間もポケモンもいない世界…」 ゴヨウ「まあただ一匹だけ、ポケモンは存在しますがね」 ギラティナ「「ギゴガゴーゴーッ!!」」 梓「!」 ゴヨウ「ギラティナ… ギラティナはこのやぶれたせかいの主ですから」 和「…ゴヨウさん、あなたはそのギラティナを利用して何をしようとしているんですか?」 ゴヨウ「……」 和「四天王のあなたが、ギンガ団に入ってまでしようとしていること…それはなんですか? 」 ゴヨウ「…私は四天王になるまでポケモンを鍛えてきました その間に見てきたもの、それは不完全なものばかりでした 無能なトレーナー、そのトレーナーにいいように使われる無能なポケモン、人間達の醜くい 争い、ポケモン同士の無意味な喧嘩…」 ゴヨウ「私は失望しましたよ、この世界そのものにね そして、次第にこう思うようになりました」 ゴヨウ「…こんな不完全な世界などいっそ壊して、完全な世界にしてしまおうと」 梓「…そんな!間違ってますよ、そんなの!」 ゴヨウ「…ふ、では世界に失望…いえ絶望した私にどうすればよいと?」 梓「! ………」 和「ゴヨウさん… 聞きたいんです 前にも同じようなことを聞いたんですけど…私に四天王になるように言ってきたのはどうし てなんですか?」 ゴヨウ「……世界に絶望した私にあるとき、声をかけてきたのがギンガ団…アカギさんでし た」 和「…」 ゴヨウ「彼の考えは私と同じだった 彼もこの不完全な世界に不満を抱いていた そして、この世界を壊したいとも思っていた」 ゴヨウ「私はそれからすぐにギンガ団に入団しました そして団員の増加のため、バトルフロンティアでスカウトをしているところ… あなたを見つけました」 和「……バトルファクトリーでですね」 ゴヨウ「はい いやはや凄い実力のあるトレーナーだと思いましたよ あのネジキさんに勝つとはね ちなみに、ネジキさんに勝ったのは私と和さんだけです」 和「じゃあ、私に四天王になるように言ってきたのは…」 ゴヨウ「それは建前で、本当はギンガ団のスカウトだったんです 前にも言いましたが、あなたをギンガ団の幹部にしようと考えていました」 梓「…!」 和「…分かりました 全部、真実ですね?」 ゴヨウ「はい、真実です」 和「……」 ゴヨウ「どうしました? 今まで信じていた師に裏切られて、私に失望しました? それが私が世界に感じている嫌悪感ですよ」 ???「いや、私達…だな」ざっ 梓「! アカギ…!」 アカギ「さあ、ギラティナよ! 思う存分暴れるがいい!そして世界を壊せ! 私達の夢のために!!」 ギラティナ「ギゴガゴーゴーッ!!」 梓和「!!」 30
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タグ 編集/ エンサクイクロペディア/人物 名前 内容 アーリナ=ビフォルーン ”時の瞳” F20(1601) SIZ9 APP16+ ドラゴンパスを中心に放浪しているアラクニーソラーラの女祭。たいていはオルガズ、レイドリック、ティンクの3人を連れている。やわらかい金髪の美人。瞳の色がときによって違う。普段はわざとAPPを低下させいるが、素顔は”超絶美形”らしい。3人姉妹だというのは風の噂。クオータースタッフの名手。 オルテガ M35(1586) SIZ18 APP8チエィンメイルで身を固めた重戦士。オーランスの司祭のようだが、身分ははっきりしない。無骨で粗野な外見とはうらはらに話すと学があるのがわかる。グレートソード/ブロードソード&ターゲットを使う。 レイドリック M30-(159?) SIZ15 APP16法と真実のルーンが金糸で縁取りされた白いローブを身にまとっている。細身のバスタードソードを片手/両手で使う。魔道師らしいが、それらしい呪文を使うのはみかけない。 ティンク F25-(159?) SIZ9 APP14軽装の女戦士。ウィットの効いたきついセリフをそれとなく言う。ブロードソード&ターゲット/ウィップ&回避で闘う。 ヴィラルド(PC) M35(1617) SIZ APP ブレンダインの叔父。SLOのメンバー。1617闇の季15日、ハラート砦の攻防で死亡。所属はボールドホーム教区 。→<ダールイーニ家> エスカラス=デラ=スカラ(Gコース) M24(169?) SIZ12 APP18 ティバルトのまた従兄弟にあたる。ノチェット学会の徒弟。女のような顔にコンプレックスを持っていて、常に仮面を外さなかった。わけのわからない悪役的性格をしている。大威張り絶頂のくせに実力が伴わない悲しい奴である。カーラスの徒弟になり、《切開》呪文を習っているという噂もある。 これは噂だが、彼は《人間をダックに》の呪文で世界を自分の支配下に置こうとしている。まぬけすぎる計画である(笑)。→<デラ=スカラ家> 現在はシナリオからドロップアウトして、マスターお墨付きの悲惨な目にあっている。クィリアやペリオス、ネメシスなども不幸だが、彼の不幸におよびのつくものは世の中に存在しない。熊坂も内容は知らないが、はっきりいって地獄に落ちた方がましである。「怒りの一撃」 エスカラスの持つ特殊能力。プレイヤーが勝手にこの名前をつけた。魔術的なレーザーが発射できる。 オルガズ(PC) M19(1617) SIZ15 APP10 ハートランド出身のオーランスの戦士。ネメシスの持つ”黒き剣”の力により死から蘇るが1617地の季に混沌の王との戦闘で死亡。所属はホワイトウォール教区。 クリフローディン=グウィンティン(高橋) M26(159?) SIZ18 APP3まれにみる怪力と、希にみる不細工な顔を持つオーランスの男。戦士としては有能だが、人付き合いに問題がある。ディレクティの城で死亡。ルナー帝国の手で蘇生させられて、裏切り者となった。所属は冬の峰教区/オーランス(~1620)→ユスッパ/7母神(1621~)。 ゴードン M32 SIZ12 APP7 フロネラ、カーストール出身の戦士。フマクトの剣。ロムリューを追ってドラゴンパスまで来たらしい。「真実の受け皿」をメリアークと奪い合った。茶色い短髪、瞳は濃い青。彼は故郷に帰れたのだろうか(笑)。 コンテッサ(りんぞう) F SIZ APP よくわからない性格の盗賊。エスロリア付近に生息。 サボライ 19(1616) M29(1592)サーター出身のオーランス教徒の戦士。かなりの実力を持っているようだが、司祭にならないのは勝手気ままな生活が好きだかららしい。結構つきあいやすいさばけた男。ドラゴンパス一帯を放浪している。茶色の髪、茶色の目。全身に結構傷がある。デリカという弟がいる。ボールドホーム教区所属。 シドニー=シャンバーグ(皇帝) M24 SIZ15 APP13ロニーの優秀なハウスキーパー。オーランスの雷剣を1616海の季から1617地の季まで所有していた。ヴァーレーン領が襲撃されたときに重傷を負い、雷剣をランドに託して引退。各地を放浪している。所属はホワイトウオール教区。 スリム M24(1592) SIZ16 APP15ティバルトの元同僚。おちゃらけた伊達男。ちょっと赤みがかったブロンドに、緑の目。口もとの八方美人的な笑いがトレードマーク。線が細い。エスロリアからターシュ王国まで各地に生息している。サーター側のスパイをやってるらしい。よく捕まるが、よく逃げ出す。 ティア=オーガマイン F17 SIZ APP18オトワンとスカイが道で拾った女の子。超美形。あまいろの髪。深い緑の瞳。無口で、血を見るとすぐ気絶する。後にヴァンチ王国の貴族の娘であることがわかるが、ルナー帝国の陰謀により国には帰れぬ身となっている。スカイにプロポーズされたが、何を思ったのか姿を消した。 ティバルト=デラ=スカラ(マナーン)(Gコース) エスロリア出身のできそこないの盗賊。APP18の超美形だが、押しが弱く情けない性格をしていた。いちおうオーランスとマスターコスの入信者であった。シャナに恋愛感情を持ったのが運の尽きで、失恋で喪失状態にあるうちに誘拐にあい、淡水海のカーラス船でミスティと強制的に交配させられた(笑)。 その後、カルマニアで小領主をやらされていたが、指輪に支配され、女中を殺して逃げだした。「フローナン沼での過ち」事件でシャナに殺された。合掌。 ”闇討ち”デュエル ダークトロウル。ジャーカリールの司祭。1621にホワイトウオールの戦いでグリングルを殺した。ルナー特殊部隊にもつながりがある。 バーニー 魔導師レンドの徒弟になっているグロタロン。魔導師の修業に嫌気がさして逃げだし、ロムリューのサーカス一座にやとわれていた。人間不信で気難しいが、一度信頼すると裏切らない。どうやらロムリューに惚れているらしい。 ハーマー(PC) 肌が緑色をしているヴァリンドの入信者。彼の家族が焼き払った森に住んでいたエルフに呪われた。オトワンの数少ない直属の部下に配置され、様々な冒険に首を突っ込むこととなる。本人はいたってのんきな好青年。 オトワンの行方を追ってカルマニアへ。庸兵団にしばらく所属していた。ダンスが趣味だったが、“渡し守”に「踊り」を奪われた。 エルフとの決闘に負け、「種」の育つ場所を見つけるという誓いをたてた。現在はカルト活動を中止して諸国を放浪中。 ピンフェザー グローランサに残る3匹のダックのうちの1匹。グリングル質店を襲ったザーバン盗賊団の一味。 プライト=アーナン M? SIZ16APP18海の狼のリーダーの内のひとり。金髪碧眼の超美形。ゴーラントの船と戦闘をして、海に転落する。そのなさけなさゆえにランドやネメシスの心に、深い印象を残した。1616より行方不明である。 ブワンブエンブオー M40+?(1616)SIZ APP12 白地に青の唐草模様というハデなローブを着た人物。一部にはトリックスターの司祭だと言うことが判明してしまっている。プレイヤー間では”青のブーレイ”と呼ばれることもちらほら。燃えるような赤毛に濃い緑の目。 炎を発するシミターを使っており、剣の腕もなかなか。さらに、致命的に強力なアイテム”ユールマルの舌”を持っている。・炎月刀 作者はデナンテ=R・Rの弟子であるパロフィン。3MPを使用することによって4D6ダメージの特殊な《火剣》呪文をまとう。命中率+10%。・ユールマルの舌 薄いひし形の石。実はアダマントで、MPの限り《幻影》呪文を累積させることができる。この幻影は術者がまったく幻影を造り直すか、意識的にブレイクしないかぎり永続する。術者は幻影に手を加えるとき以外は集中する必要はない。 ベラベリベル F25+?(1616)SIZ APP20 ブワンブエンブオーの娘と言う話。まあトリックスターの言うことだからまったくあてにならない。性格はおとなしく?、涙もろい?。ローブはブワンブエンブオーと同系統だがこちらは赤だからさらにめだつ。髪の色も赤だから、美しいといえば非常に美しい。ただし、彼女のAPPは魔術的な要因によるものだと一目で判別できる。 ホワイトアイ アップルレーンの近くのニュートリングの洞窟に住み着いていた悪徳トロウル。クィリア、メリアーク、ルグード、エルファインの4人が村からの依頼で追い出した。 当時ゾラークゾランの平信者だったが、助けを求めて聞き入れられなかったのが気に障ったらしく、いつのまにかポチャーンゴのヒーローになっている。ビッグラブルでもう1匹の謎のトロウル(ゾラーク=ゾランのロードか?)と壮大な戦闘を行っていた。 マーキューシオ=ビスコンティン(Gコース) マスターがいままで与えた中で最も強力な部類に入ると思われる特殊能力「ストライクランク2倍」を持っていたキャラクター。マスターが後で後悔したのは、これとアデルの「神聖介入D10」だけである。 ティバルトの後を受ける形で忘神群島にて登場。しかし、カーラスに捕らわれ実験体としてミイラにされてしまう。 ヨーザリアン グローランサに残る3匹のダックのうちの1匹。かかしで間抜けな旅人をだますせこい盗賊。 リスト グリーンエルフ。なぜかブワンブエンブオーにつきしたがっている。魂のない体を操るという特殊能力を持っている。「フローナン沼の過ち」事件で自分の使ったダガーの毒で死亡。 リゼル=バインド オーランスの司祭。ローランの親友。1603年に死亡。非常に人望の厚い男だったらしい。 リーファス・ザ・コーラート ”混沌の王” 風のコロッセウムに封印されていた、絶大的な力を持つ魔導師。自らは「ドナール」と名乗ることもある。 レアード(むらー) オデイラの信者の狩人。弓の腕は素晴らしい。スクーガの変装という噂もある。 ロニー=ジル=ヴィルヌーヴ(総統) ハートランド東方、ヴァーレーンの領主。オーランス信徒。「ヴァーレーン領襲撃」で重傷を負う。隠れ家に避難するが、怪物になって死亡。そのときシャナが彼の看病をしていたという。 ラクシャ F33(28)S8A14 カーシーのアーナールダ司祭。テリーガールの上司。カーシー陥落後は親ルナー派に転向して助かっている。 スコット=ラッセル M48(43)S11A16 変な商人。カーシーで鷹を売っていた。 ニンビール M25(20)S10A6 カーシーの警備員。オーランス信徒。バーレーンの生き残り。カーシー陥落でルナーに捕らわれ、奴隷として売られていた。助け出された後は、嵐河港の貸家で留守番している。 ソランティ M41(36)S14A15 嵐が峰の商人。イサリーズ信徒。ドワーフを拾ったので、なんかもうけているらしい。 マック M45?S13A9 カーシー近郊の森に住む、狩人。無愛想だが悪人ではない。マスター級の腕前だが、カルトには入っていないらしい。濃い茶色の髪、同じ色の瞳。髭は伸ばしっぱなしで、たまにナイフでざっくりと切るだけ。陽に焼けた肌と、ごつい腕を持っている。 カー家 エスロリア、カーの一族。カフォ=カトゥ=カーマリリン=カー F15(1616)ジオン=カー カーリル家 ケルラリオン家 ダイオーン コーラートの一族 カルマニアに古来から居住していた一部族。風の父であるコーラートと関係がある気もするが、特にそのような情報はない。カーラス=ナウ=コーラートカーラス=エル=コーラートドナール・ザ・コーラート ヴィルヌーブ家 ロニー=ジル=ヴィルヌーブ M35 APPロザンヌ F33 APP 死亡 ロニーの妻マリオ M38 APP ロザンヌの兄アーナーン F28 APP マリオの妻テイラー M19 APP15 マリオと前妻の息子エンツォ M60 執事長ナルニア F52 エンツォの妻マクセル M30 料理人アンナ F22 APP12 マクセルの妻プラウダ F21 APP14 侍女。テイラーのセックスフレンド。後に妻に。ポニー F38 APP3 インパクトの強い侍女。イージー M16 でっちこぞうサム M48 庭師ピコス(PC) M26(1616) SIZ11 APP10 ロニーの別邸の隣に住んでいる農民。オーランスの入信者。 ダールイーニ家 ブレンダイン M23ロフリアナ F43 ブレンダインの母ブリーアン=ダールイーニ M48 ブレンダインとミハイルの父モーウェン F24 ブリーアンの若き愛人。ミハイルの母ミハイル M9 ブレンダインの異母弟バンレイ 執事フウ バンレイの妻マイクポールフォウンプレシアマリアマクスミリア ヨーゼフ・ディクスヴェル 脱出屋。フィリシアの育て親。16??死亡。 ジャルサード ジェスの父。ジャロラー王の諸子。隻腕隻眼。 アルグリス・ヴァーフェルト ジェスの従兄弟。 アリンフレア・ヴァーフェルト ジェスの従姉妹。アルグリスの妹。 イレーヌ・カーリル エルファインの母。 アラン エルファインの父。 サーラ エルファインの妹。既婚。 ルーシェラ エルファインの妹。 ソルディ・ジオ・アバード バートムーンの師。魔導師。 ルキルラ・デラ・スカラ ティバルトの姉。腕のよい盗賊。 名前 コメント すべてのコメントを見る
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【作品名】HERO -アカギの遺志を継ぐ男- 【ジャンル】漫画 【名前】天貴史 【属性】麻雀博徒 【年齢】40歳 【長所】なんとあのアカギに勝った 【短所】色んな意味で何もかもアカギにもってかれてる アカギなら知ってるけどこいつは知らんって人が多いと思う 【備考】「三色銀次」のエピソードで「十年前に銀次に出会った」時点で 既にどう見ても成人以上の姿で描かれているが、少なく見積もって18歳とすると 東西戦時に天は28歳以上、9年後のエピソードでは37歳以上 アカギが亡くなってから3年後が『-アカギの遺志を継ぐ男-』、まとめると40歳 vol.2
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???「きんこんかーんこーんくちゅくちゅ」(口で言いました) ルーク「ルークと」 ヤン「ヤンの」 ルーク&ヤン「「テラカオスバトルロワイヤル6th第5回提示放送。」」 ルーク「というわけで第5回放送になりましたね。もう第5回ですよ。何かいいたいことはありますか?」 ヤン「何もねーよ。」 ブッ!!(おならの音) ルーク「・・・月光蝶!!!」 ヤン「ギャーーーーーーッ!!!」 ヤン「というわけで死んでしまわれた糞どもを発表していこうと思います。 避難所の564、サンダルフォン、ワラキアの夜、老賢者、ネーナ・トリニティ、うっかりはちべえ、ベジータ、ファンガイア、恵、タケシ、レオモン、セラフィモン、513、田村ひより、朝倉涼子 ジェネラル、エヴァンゲリオン初号機、EVAネタ書き手、ジェネラル、避難所の578、俺、南夏奈、レオモン、セラフィモン、インペリアルドラモン、ID 4Ey41n4E スケルトンT、レオモン、セラフィモン、明智光秀、朝倉涼子、ディアボロ、タケシ、513、ジノ、爆弾岩、反応弾、ヴェーヌが5人、シュレディンガー、俺、ティアナ・ランスター、キャプテン ◆qYuVhwC7l. 、螺旋王ロージェノム、ヤムチャ、レイ・ベンパー、ゆっくり魔理沙、闇マリク、しまっちゃうおじさん、ハリーポッター、野比玉子、ケットシー、ユキ、フェイト・テスタロッサ、 セラフィモン、レオモン、ディアボロ、ヒカリ、金糸雀、ゴジラ、輪廻王カオス、515、お察しください、ひよこっこ、ハンター、銭型警部、忍者、だんご三兄弟、オタチ、桂木弥子、怪盗Ⅹ、 シュレディンガー、513、セラフィモン、レオモン、南夏奈が何回か、井川ひろゆき、ダービー兄、アカゲ、印南善一、萩原○人、浦部、泉こなた、混沌の騎士、ベルナドット、せがた三四朗、除夜の鐘 ゴルドー、勉強男、しんのゆうしゃ、碇ゲンドウ、キール・ロレンツ、ジャイアンの母書き手、名無し書き手、カオスロワ読み手、今頃書き手、俺、うちはイタチ、リュカ氏ねの人、エスカルゴン、 春原陽平、百手太蔵、サルッポイ、俺、ドク、大石蔵人、ストロン、湯○専務、ジョージ・倍プッシュ、692 以上でございます。かなり死にましたね~」 ルーク「一部伏字が解かれてたり、わざと間違ったりしていますが・・・」 ヤン「そんなことより第5回放送の『ごかい』って誤解みたいですよね。誤解王みたいなかんじ?」 ルーク「序盤からいなくなったのは悔やまれることでございますな~」 ヤン「でもカオスロワ2,4,5やパロロワクロスでは目立ちまくりですからね。まぁ今回はこのくらいが丁度いいんでしょうな。」 ルーク「そうですね。」 ヤン「ツモ。中のみ一兆点。」 ルーク「アテナエクスクラメーション!!!」 キョン子「やれやれ・・・お前らいつも間に入ってきやがったんだ?排除する。」 【ルーク・バレンタイン@ヘルシング 死亡確認】 【ヤン・バレンタイン@ヘルシング 死亡確認】 死因:ビームライフル アカギ「ちっ・・・あいつら余計なことしやがって・・・」 キョン子「まさか主催本拠地に侵入した挙句、提示放送を乗っ取るなんてとんでもない奴らだわ。」 アカギ「それより禁止事項を決めておく。『乗り物による殺害の禁止』を解除するか。」 キョン子「自殺の禁止は相変わらずそのままだ。」 アカギ「そして一つ定めておこう。それは・・・大量虐殺の禁止だ。 まぁいくつか理由を説明しておくと・・・死者が多量に出るたびに放送しなきゃならないから疲れるんだよ。 そして疲れるのは俺たちだけじゃない。wikiの編集者もさぞかし疲れるというか、面倒だというか・・・」 キョン子「というわけだ。私たちやwiki編集者のためだと思って受け入れてくれ。 どうしても殺したいなら野比玉子症候群にかかった奴らを殺すんだな。」 アカギ「ついでに・・・禁止エリアも定めてやろう。運悪く禁止エリアにいたやつは諦めるんだな。キョン子地球儀回せ。」 キョン子「あいよ~」 アカギ「それ・・・」 ブスブスブスッ アカギ「あ・・・・・・」 キョン子「・・・・・・」 アカギ「ダーツが3本も・・・お前大丈夫か?」(頭がから血が出てやがる) キョン子「大丈夫だ・・・それより禁止エリアはどうするんだ?」(頭に刺さったダーツを抜く) アカギ「・・・・・・禁止エリアはサイド3、バルマー本星、プラントだ・・・!以降そこが禁止エリアになるからな。」 キョン子(宇宙に出た時点で死ぬんだが・・・まぁ放っておくか。) アカギ「じゃあ次の放送でまた会おう・・・」 キョン子(それにしてもアカギと2人きりとか・・・) その時宇宙のところどころで爆発音が発せられた。宇宙だから音は響かないというのは・・・お察しください 【ギレン・ザビ@機動戦士ガンダム 死亡確認】 【コンスコン@機動戦士ガンダム 死亡確認】 【キシリア・ザビ@機動戦士ガンダム 死亡確認】 【霊帝ルアフ@第3次スパロボα 死亡確認】 【シヴァー・ゴッツォ@第3次スパロボ 死亡確認】 【パトリック・ザラ@ガンダムSEED 死亡確認】 【ラクス・クライン@ガンダムSEED 死亡確認】 【ギルバート・デュランダル@ガンダム種死 死亡確認】 死因:禁止エリア 【一日目・16時/主催組本部】
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回想 ◆6lu8FNGFaw氏 視線の先にあるベンチ。 それを脳が認識した途端、疲労感が体を重くさせる。 半日ずっと歩き通しなのだ。 (やれやれ…) アカギはベンチに座ると、無造作に足元の地面にジェラルミンケースを放り出した。 精神のみで活動できるなら、どれ程自由でいられるだろうか…? まるでこの肉体は、己の魂を縛る枷のようだ。 枷だと思うからこそ、「肉体」…精神の「入れ物」に対する執着が無い。 担いでいたデイパックを降ろし、水を取り出して飲む。 体の渇きは癒されようとも、心の渇きは未だ満たせず…物心ついたころからずっと…。 アカギは今までの経緯を思い出していた。 ◆ 「赤木しげるさん…ですね…?」 とある街の雀荘から出てきたところを、サングラスをかけた黒ずくめの男に呼び止められた。 「アンタは…?」 「訳あって私の身分は明かせません…。ある方が貴方の才能に着目され、貴方を欲しておられます」 「悪いけど、どこの組の代打ちだろうが、興味ないんで…」 「いえ、そういった話ではございません…。貴方には、殺し合いのゲームに参加していただきたいのです」 赤木はじっと黒ずくめの男を見た。男は小さく笑う。 「興味を持たれましたか…?やはり貴方は変わったお方だ…。 貴方には、どうせ見抜かれてしまうから正直に話せ、と上から指示されております。 そして、その方がきっと同行して頂けるからと…。」 「殺し合いのゲームというのは…?」 「…とある島に、あらゆる世界での猛者たちを集め、開催される予定です。 そこで互いに命がけの戦いをしていただく…。 野蛮な殺し合いだけではなく、島に点在する専用施設に於いて、賭博でも戦っていただく…。 そこで賭けるものは何だっていいのです。金でも、腕一本でも、命でもいい。 命がけの、ギリギリのゲーム…面白いと思いませんか…?」 「フーン…。お宅らは、調べ尽くしてるって訳だ…俺について…。」 アカギは薄く哂うと、じっと男のサングラスの奥を覗き込む。心を見透かすように。 男はわずかにたじろいだ。 「だが…気にいらねえな、そのゲーム」 「は………何故です?」 「ゲームに参加する他の参加者を、どうやってその島に連れてくるんだ…? アンタの口ぶりだと、殺し合いの島と知らずに連れて来られるような連中もいるんだろう…。 そのゲームを企画した奴らは…?高見の見物ってわけかい…?」 男は後ずさりでアカギと距離をとり、焦りを隠すように含み笑いを漏らした。 「…いいじゃないですか、他の参加者の事情など…。 他人のことです…。 企画者についての事はお話はできません…。 もし気に入らないのであれば、そのように動いてくだされば良いだけのこと…。貴方の自由です…!」 『そのように動く』…、対主催としての立場を取るのも自由だ、という意味である。 『自由』…、それは決して肯定ではない…。 当然、『主催側も相応の処置を取るぞ』ということ…! アカギは飽いていた。 鷲巣との麻雀…あの壮絶な一夜の後に戻ってきた『日常』に。 絶望的に飽いていた。 (行こう…。もう一度…死線を潜りに……。) こうして、アカギはこの島へと連れて来られた。 悪夢の開幕式が終わり、いの一番に名を呼ばれ、アカギはゲームのスタートを切った。 開幕直後、ある人物と遭遇した。 明らかに堅気でない風貌のその男は、アカギを『伝説の代打ちと同じ名を持つ天才』と評した。 だからアカギに興味を持ったのだと。 最初は、また平山のような偽者が出たのか、と呆れながら聞いていた。 誰かと比べて『本物』だ何だと言われ、面白い訳が無い。 だが…原田と名乗る男がその『天才』について話すたび、 良く分からない何かが…心の奥底で何かが引っかかった。 その違和感を探るため、原田の提案する『試験』を受けた。 結果、原田が対主催として共闘するに相応しい人物であることは分かったが、 引っかかりについては分からずじまいであった。 原田は味方を集めることを提案した。 アカギは、F-6のホテルを拠点にすることを提案した。 だが、このときアカギは全く別のことを考えていた。 味方を引き連れて歩くより、ホテルを拠点にするより、先にやってしまわなければならないことがある。 過去に主催者が開催したゲームを知る者からの情報収集。 首輪についての情報収集。 情報戦を制するには、ゲームが始まって間もない今が、行動を起こすべき時であった。 それには、自由に身動きができる単独行動が望ましい。 そう考えているところへ平井銀二と出会った。 平井銀二は、あっさりとアカギの考えを見抜き、アカギを開放した。 そして、首輪に関する情報を持っていると示唆した。 開放されてすぐ鷲巣と出会った。 あれだけの戦いの後で、アカギに対して戦意喪失している様子の無い鷲巣…。 このゲームに於いて、敵に回せばやっかいだが、味方にすればこれほど頼もしい味方もいない。 鷲巣には天性の剛運があるのだから。 その後鷲巣と別れ、首輪を探して歩いているところにカイジという男と出会った。 その男は、主催者の組織の一つ、『帝愛』に関する情報を持っていた。重要な情報を。 ◆ 半日経って振り返ってみれば、ここまで順風満帆といった状況である。 だが、アカギは感じていた。予感があった。 追い風から向かい風への変化…。 これから来る苦境…逆風を…………………。 それがいつ来るかまでは分からない。一時間後か…、または一日後か…。 アカギは懐からメモ帳を取り出した。 そのメモ帳には『第二回放送後 病院内を探索』と書かれていた。 アカギが鷲巣と別れる直前、鷲巣との筆談で使っていたメモである。 鷲巣と放送前に病院前で合流し、放送を聞いてから病院の中に入る手筈になっていた。 病院には二つ用事がある。 治療器具の調達と、武器の調達。 包帯やガーゼなどを持っていれば、誰かが怪我をすることがあっても対応できる。 メスや鋏などの刃物があれば、襲われる事があっても応戦できる。 アカギはメモ帳を胸のポケットに仕舞った。 食事を摂っておくなら今しかない。 アカギはデイパックから食パンを取り出し、袋を破いて食べ始めた。 本来なら主催の用意した物など口にしたくは無いが、主催が毒を仕込むことは無いと踏んでいた。 カイジに話を聞いて、このゲームが『見世物』として催されている可能性が高いと分かったからだ。 『見世物』であれば、主催の用意した食事で毒殺、などという陳腐なシナリオは描かないであろう。 見世物として成り立たなくなる。 それを確信したからこそ、アカギはこのタイミングで食事を始めたのだった。 食事を終えた頃、不意に、林の奥からバラララッと乾いた銃声が聞こえた。 アカギは銃声のする方角に首を回した。 フェンス越しに林の奥に目を凝らしてみても、木々に遮られて見えない。 それ以降音はぴたりと止んだ。 「……………………」 しばらくその方角にじっと耳を済ませていると、微かに女の声が聞こえた。 「… んでっ…? なんでよ………」 カチッ、カチッと軽い金属音が聞こえる。 「… われたのっ…? んで…動か…ないのよおっ………」 微かな声を頼りに、アカギは状況を推理した。 (女が他の参加者に銃を使った…。 だが、急に何らかの原因で銃が使えなくなった。 女は誰かに向かって発砲したが、殺しきれなかったのだ。 相手は銃火器を持っていない。 持っていれば、女がもたもたとしている間に、相手が女を殺せるはずだから…) 若い男の声と、女の言い争う声が聞こえる。 (何にせよ…ここからでは状況は分からない) 危険は百も承知だが、近寄って状況を把握することにした。 今なら、声の主達の混乱に紛れて近寄ることができる。 アカギはフェンスの下を見つめた。地面とフェンスの間に、少し隙間がある。 ぎりぎり小さい子供なら通り抜けられるが、大人には通り抜けられない程度の隙間。 隙間からジェラルミンケースを押し込み、フェンスの向こうへ潜らせた。 そうしておいて、自分はデイパックを背負いフェンスを登り始める。 フェンスを登る際、一部ワイヤーが出っ張っている箇所があった。 胸ポケットのメモ帳がワイヤーの先に引っかかり、メモの一部が破れてひらひらと舞い、ベンチに落ちた。 その時、下方から男の声が聞こえた。 「待てっ…!」 「………………」 この状況で『待て』と言われ、待つ者はいない。 アカギはさっとフェンスを乗り越えると、フワ…と地面に飛び降りた。 ジェラルミンケースを拾い上げ、早足でその場を離れる。 「赤木さんっ…!」 フェンス越しに見ず知らずの男が名を読んだ。聞き覚えの無い声だった。 だが…その声に… 良く分からない何かが…心の奥底で何かが引っかかった。 (何だ……………………?) 原田と会ったときにも感じた、あの感じ。 正体不明の何かが心を…魂をざわつかせる。 胸中に違和感を残したまま、アカギは銃声の聞こえた方へと歩いた。 木陰から遠目に、先程聞こえた男女の声の正体を確認した。 (女のほうは田中沙織…。先程カイジと行動を共にしていた女だ。 それが一人でこんな所で銃を振り回している…。カイジという男は殺されたか…? 火傷跡のある男のほうはまだ14~5歳くらい…銃で撃たれたはずだが、うまく弾が外れたか…) 男が女の銃器を蹴り飛ばし、女に勝敗を宣言している。 アカギはそこまでを見届けると、その場を立ち去った。 フェンス沿いに林を歩いていくと、C-4、アトラクションゾーンの入場口に出た。 入場口の周囲にはチケット売り場があり、その奥に事務所らしき建物がぽつんと見える。 アカギは入場口のゲートを抜け、再びアトラクションゾーンに入った。 北に向かってしばらく歩くと、広場になっている場所があり、平地の中央に死体が転がっていた。 見覚えのある顔だった。 浦部は首筋を切られ、仰向けに横たわっていた。 アカギは足元の死体を黙って見下ろしていた。 その目には、何の感情の変化も見られなかった。 アカギはデイパックからロープを取り出すと、横に倒したジェラルミンケースの取っ手に括りつけた。 そのまま浦部の胴体にもロープを回す。 ジェラルミンケースの上に浦部の死体を乗せると、ロープを引っ張った。 ズルズルと地面に後を残しながら、アカギは北へと歩いていった。 B-4で有賀の死体を見つけ、それも浦部の死体と同様にケースに括り付ける。 これ以上は重すぎて乗せられそうに無かった。 ふたつの死体をケースに乗せたまま、今度は数本のロープを繋いで最大限まで長くなるように伸ばした。 作業が済み、一旦死体を置いたまま、アカギは歩き出した。 方位磁石を見ながら、B-4から真っ直ぐ西の方角へと、一歩ずつゆっくりと歩を進める。 やがて、アカギの首輪から警告音が発せられた。 開会式で聞いた警告音より少し長めの、間の抜けたビーッ、ビーッ、という音が響き、 アカギは半歩後ろに下がった。警告音が消える。 (なるほど…ここから先がB-3…) その場にしゃがみ込むと、近くに落ちていた白い小石で地面に線を引く。 死体を括りつけたケースを引っ張ってきて、線を引いたところに配置する。 アカギは踵を返すと、伸ばしたロープの端を持ったまま、禁止エリアのB-3を、大きく弧を描くように迂回する。 C-3まで戻ると、そのまま強くロープを引っ張った。 ロープの端…、ジェラルミンケースは地面を引きずられ、B-4からC-3へ南西方向に直進する。 その途中で『禁止エリアのB-3』を通る。 B-3を通るとき、ケースの上に括られている浦部と有賀の首輪が、禁止エリアに反応する。 ビーッ、ビーッという警告音はやがて音の感覚が短くなり、ピピピピピピ…という電子音に変わる。 音が変わってから十秒くらいだろうか。 二つの首輪は、ほぼ同時に、ボシュッ…という音と共に爆発した。 アカギは二つの死体を括っていたロープを外す。 爆発して壊れた首輪を、割れて脆くなっているところから引き千切った。 焦げた首輪からどこまで分析ができるかは不明だが、これで首輪の内部構造を調べることが出来る。 扱いに気をつける必要も無い。 ふと顔を上げると、近くの木に子供の首が吊るされているのが目に入った。 「………………」 (首輪が無い。先を越されたか…) 近くに寄っていき、標の首を観察した。 切断面を見るに、糸鋸のような刃物で切られている。口には何も書かれていないメモが挟んである。 (……いや、このメモに印刷されている名前…。ふうん…。だいたいのアタリはついた…) 死体はC-3に放置し、焼け焦げた首輪とロープをデイパックに仕舞いこむと、アカギはその場を後にした。 【C-4/アトラクションゾーン/夜中】 【赤木しげる】 [状態]:健康 [道具]:五億円の偽札 ロープ4本 不明支給品0~1(確認済み)支給品一式 浦部、有賀の首輪(爆発済み) [所持金]:600万円 [思考]:もう一つのギャンブルとして主催者を殺す 死体を捜して首輪を調べる 首輪をはずして主催者側に潜り込む ※主催者はD-4のホテルにいると狙いをつけています。 ※五億円の偽札 五億円分の新聞紙の束がジェラルミンケースに詰められています。 一番上は精巧なカラーコピーになっており、手に取らない限り判別は難しいです。 ※2日目夕方にE-4にて平井銀二と再会する約束をしました。 ※鷲巣巌を手札として入手。回数は有限で協力を得られる。(回数はアカギと鷲巣のみが知っています) ※鷲巣巌に100万分の貸し。 ※鷲巣巌と第二回放送の前に病院前で合流する約束をしました。 ※第二回放送後に病院の中を調べようと考えています。(ひろにメモが渡ったのは偶然です) ※首輪に関する情報(但しまだ推測の域を出ない)が書かれたメモをカイジから貰いました。 ※参加者名簿を見たため、また、カイジから聞いた情報により、 帝愛関係者(危険人物)、また過去に帝愛の行ったゲームの参加者の顔と名前を把握しています。 ※過去に主催者が開催したゲームを知る者、その参加者との接触を最優先に考えています。 接触後、情報を引き出せない様ならば偽札を使用。 それでも駄目ならばギャンブルでの実力行使に出るつもりです。 ※危険人物でも優秀な相手ならば、ギャンブルで勝利して味方につけようと考えています。 ※カイジを、別行動をとる条件で味方にしました。 100 借り物の靴 投下順 102 百に一つ 089 残光 時系列順 098 追懐 089 残光 赤木しげる 106 薄氷歩
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【作品名】HERO -アカギの遺志を継ぐ男- 【ジャンル】漫画 【名前】天貴史 【属性】麻雀博徒 【年齢】40歳 【長所】なんとあのアカギに勝った 【短所】色んな意味で何もかもアカギにもってかれてる アカギなら知ってるけどこいつは知らんって人が多いと思う 【備考】「三色銀次」のエピソードで「十年前に銀次に出会った」時点で 既にどう見ても成人以上の姿で描かれているが、少なく見積もって18歳とすると 東西戦時に天は28歳以上、9年後のエピソードでは37歳以上 アカギが亡くなってから3年後が『-アカギの遺志を継ぐ男-』、まとめると40歳 vol.2
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クランマスター Akagi-sin 名前変更 Sin*Häyhä 通称 シン、マスター ┌(┌^o^)┐ホモォ… データ 階級 大尉1 SD 1.03 兵種 メイン,SR サブ,PM 武器 FR、TPG-1、VSS、ASW.338、Mosin-Nagant、PGM,338、BlueSkull その他 超弱いクランマスター。腐ってますが嫌悪感を抱く人もいると思うので自重しぎみ。振ればノリます。 ┌(┌ ^o^)┐ホモォ クランの中では最弱だが、SRしかできない。雑魚中の雑魚。 TPGは俺の嫁。PGMは愛人。モシンに寝取られ気味。しかし最近はFRのガチャやBOXでの当たらなさに発狂、VSSに走る。(KATANAではない しかし、ノエルver→ノーマルverのFR当選コンボで幸せすぎておかしい うん、強すぎておかしい。 最近はFR担いでSR中。PC新しくしてからスコアだだのぼり。超うれしい。 脳内は永遠の中学2年の夏休み。 Twitterはこちら。 ブログはこちら。初心者のためのSR講座もあります。 未熟なマスターですがいじめないでね。 アカギ!アカギ!アカギ!アカギぃぃぃいううわぁああああああああああああああああああああああん!!! あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!アカギアカギアカギぃううぁわぁああああ!!! あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくん んはぁっ!赤木しげるたんの白色ブロンドの髪をクンカクンカしたいお!クンカクンカ!あぁあ!! 間違えた!モフモフしたいお!モフモフ!モフモフ!髪髪モフモフ!カリカリモフモフ…きゅんきゅんきゅい!! アニメ10話のアカギたんかっこよかったよぅ!!あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!!ふぁぁあああんんっ!! 鷲巣麻雀終わりそうで良かったねアカギたん!あぁあああああ!かわいい!アカギたん!かわいい!あっああぁああ! コミック25巻も発売されて嬉し…いやぁああああああ!!!にゃああああああああん!!ぎゃああああああああ!! ぐあああああああああああ!!!コミックなんて現実じゃない!!!!あ…フィギュアもアニメもよく考えたら… ア カ ギ く ん は 現実 じ ゃ な い?にゃあああああああああああああん!!うぁああああああああああ!! そんなぁああああああ!!いやぁぁぁあああああああああ!!はぁああああああん!!鷲巣邸ぃいあああ!! この!ちきしょー!やめてやる!!現実なんかやめ…て…え!?見…てる?表紙絵のアカギくんが僕を見てる? 表紙絵のアカギくんが僕を見てるぞ!アカギくんが僕を見てるぞ!挿絵のアカギくんが僕を見てるぞ!! アニメのアカギくんが僕に話しかけてるぞ!!!よかった…世の中まだまだ捨てたモンじゃないんだねっ! いやっほぉおおおおおおお!!!僕にはアカギくんがいる!!やったよダメギ!!ひとりでできるもん!!! あ、コミックのアカギたああああああああああああああん!!いやぁあああああああああああああああ!!!! あっあんああっああんあ鷲巣様ぁあ!!い、市川ぁ!!浦部ぇぇえええ!!!セッティングパパぁぁあああ!! ううっうぅうう!!俺の想いよアカギへ届け!!鷲巣邸のアカギへ届け! (最近のマイブームは福本作品) シン→ホモォ>\(゜w゜\三/゜w゜)/<ホモォ シン→ホモォ>\(゜w゜\三/゜w゜)/<ホモォ シン→ホモォ>\(゜w゜\三/゜w゜)/<ホモォ シン→ホモォ>\(゜w゜\三/゜w゜)/<ホモォ シン→ホモォ>\(゜w゜\三/゜w゜)/<ホモォ シン→ホモォ>\(゜w゜\三/゜w゜)/<ホモォ シン→ホモォ>\(゜w゜\三/゜w゜)/<ホモォ シン→ホモォ>\(゜w゜\三/゜w゜)/<ホモォ シン→ホモォ>\(゜w゜\三/゜w゜)/<ホモォ シン→ホモォ>\(゜w゜\三/゜w゜)/<ホモォ シン→ホモォ>\(゜w゜\三/゜w゜)/<ホモォ シン→ホモォ>\(゜w゜\三/゜w゜)/<ホモォ シン→ホモォ>\(゜w゜\三/゜w゜)/<ホモォ シン→ホモォ>\(゜w゜\三/゜w゜)/<ホモォ シン→ホモォ>\(゜w゜\三/゜w゜)/<ホモォ シン→ホモォ>\(゜w゜\三/゜w゜)/<ホモォ あれ?広告ない?いやいや、こっからはクラメンからの印象 なんだかんだ言っていい人。たまにええ声になる でも、腐り散らかしてる。ひどい腐りよう。もうどうしようもない。 byえだまめ 私男に生まれて男とやりたかった! っと叫んでしまうほど腐っている。 女と言うより男のが女になろうとしているオカマのような女。 byDisney
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前へ 「……スネ夫さん?」 僕の目の前の静香ちゃんが口を開く。 僕は無言でボールを放ち、ゴウカザルを出した。 「さあ、静香ちゃんも早くポケモンを出しなよ。 じゃないと……」 ゴウカザルに合図を送る。 すると、ゴウカザルが静香ちゃんの近くに火を吹いた。 「きゃあっ!」 静香ちゃんが叫ぶと共に、エンペルトが戦闘体勢をとる。 「やっぱりギンガ団に……頼んだわよ、エンペルト!」 エンペルトが静香ちゃんの前に立つ。 その隙を僕は見逃さなかった。 「一気に決める!ゴウカザル、インファイトだあッ!」 エンペルトを標的に、無数の拳を繰り出すゴウカザル。 「耐えて……エンペルト……」 静香ちゃんの願いが通じたのか、ボロボロになっても尚エンペルトは立っていた。 そして、反撃の波乗りがゴウカザルを一撃でダウンさせる。 「ビークイン、トドメだ!」 体力が残り僅かのエンペルトが沈む。 これで僕も静香ちゃんも失っているポケモンは一体。 だけど、いかんせん分が悪い。 データによると静香ちゃんのポケモンは四匹。 対するボクは三匹しか居ない。 「こうなったら……アレしかないか」 ビークインを戻し、クロバットを出す。 今回の僕の任務は静香ちゃんを捕える事。 わざわざバトルに勝つ必要は無い。 出来ればやりたくなかったが、恐らくやる他無いだろう。 僕は前方の静香ちゃんを見据え、クロバットに指示を出した。 「クロバット、エアカッター……」 「きゃああああああああああっ!」 耳を劈くような静香ちゃんの悲鳴が、雪原中に響き渡る。 クロバットの放った空気の刃は静香ちゃんの体の各所を掠った。 赤い血が、真っ白な雪原の上に流れ落ちていく。 そして、それを見た静香ちゃんは力なくその場に崩れ落ちた。 静香ちゃんが完全に気絶した事を確認し、ゆっくりと歩み寄る僕。 「さて……後はアジトまで運ぶだけ」 口ではそう言ったものの、当然本意でやる事じゃない。 静香ちゃんの顔を見ると、どうしても躊躇ってしまう。 今までの静香ちゃんとの思い出が、頭の中に現れては消えていく。 「くそっ……!僕は……僕は……!」 右手を震わせながら、静香ちゃんに手をかけようとする僕。 僕の体の中で、この右手だけが僕の物じゃないような気さえしてしまう。 「やるしか無いんだ。ゴメン、静香ちゃん……」 僕は意を決して静香ちゃんを担ぎ、ゆっくりと雪原の上を歩いていく。 血で染まった雪を握り締めながら―― #静香サイド 「……ここは……?」 私は目を覚ました。 何も見えない……恐らく暗い洞窟か何かかしら。 少しふらふらする頭で必死に記憶の糸を手繰り寄せる。 確かスネ夫さんにバトルを挑まれて、クロバットが私に攻撃を…… それでその後、私は気絶しちゃって…… 見ると、手と足に幾つかの傷が残っていた。 今確かなのは、スネ夫さんがギンガ団に加担した事。 そして、私を捕らえようとした事……。 ……まさか、スネ夫さんがここまで運んできてくれたのかしら。 そうなると、まだ良心は残っているという事になる。 「とにかく……皆にこの事を伝えないと」 やっと目が慣れ、少し辺りが見えるようになってきた。 外は依然、かなり吹雪いている。 この吹雪ならそう遠くまで運ばれてない筈。 私は暗い洞窟を抜け、キッサキシティに向かって歩き始めた。 皆の手持ち 静香 エンペルトLv47、ミミロップLv43、ロズレイドLv44、パチリスLv40 スネ夫 ゴウカザルLv44、クロバットLv43、ビークインLv43 #スネ夫サイド 「……何をやっている!」 僕の目の前のアカギが怒声を飛ばす。 理由は言わずもがな、僕が任務を失敗したからだ。 憤怒のあまり、アカギは傍にあったデスクを叩きつける。 ボクは静香ちゃんを気絶させた後、確かに静香ちゃんを担いだ。 でも、中々次の一歩が踏み出せない。 友達を捕えるなんて……到底出来る筈が無かった。 そして決心した僕は、結局近くの洞窟に置いていったのだった。 「すいません、ボス……」 心にも無い事だが、こういうのはもう慣れっこだ。 僕の言葉を聞いたアカギは無言で部屋を去っていった。 「はぁ……」 空腹と落胆のせいか溜息しか出ない。 そう言えば、今日は朝から何も食べていなかった。 さっきからしきりに腹がグーグー鳴っているのもそのせいか。 「……もうすぐ夕食時だな」 そう呟いて部屋を後にするボク。 向かうは食堂だ。 「いやー、美味しいねぇ」 食堂で食べたギンガすき焼きは、僕の胃袋を満たすのに十分過ぎる程だった。 やはり巨大な組織だけあって、食材が高級なのだろうか。 ひとまず僕はうるさい腹を黙らせる事が出来たのである。 ……時計を見るともう九時だ。 「そろそろ風呂かな」 食堂を後にして、風呂場へ向かう。 風呂場は思ったより綺麗で、不潔な感じはこれっぽっちも無かった。 このアジトの設備には度々感心させられる。 「疲れが取れるなぁー……」 暖かい湯に浸かっていた僕は誰とも無しに呟いた。 足の重みが一気に取れ、体全体が軽くなったような気がする。 「……そういえば」 すっかり忘れていたが、のび太達は今キッサキシティに居る。 ……という事は、シナリオ通りに進めば次の目的地はここだ。 近いうちにここ……ギンガ団アジトを襲撃してくる筈。 その時にアイツ等の内の誰かと接触するのは明白だ。 「決戦は近いな……」 天井を見上げ、ポツリと呟く。 それから僕は暫く考え込んでいた。 (アイツ等が襲撃してくるなら、恐らくこのアジトは潰れる。 何せあっちは四人。それもジムバッジを七つ集めたトレーナーだ。 対してこっちはボクとアカギの二人だけ。 他の幹部と出木杉は先にテンガン山に向かうと言っていた。 ……つまり、ボクとアカギは時間稼ぎ。 ギンガ団の総裁たるものが時間稼ぎをするのは矛盾しているような気もするけど。 もしかしたら、出木杉達は予め準備をしておくのかな……?) 頭の中を巡り巡る思考。 「……まぁ、明日になれば分かる事だよね」 いい加減蒸せてきた。 僕は熱気と化してしまった快楽から脱するべく、軽くなった足を上げる。 そして体を拭き、服を着て寝室に向かおうとする……。 その時だった。 「あら。初任務、失敗したんだってね」 寝室に向かう僕の前に現れたのはジュピター。 僕は望ましくない来客者に舌打ちし、眉を顰めた。 「……何の用だ」 僕が尋ねると、ジュピターは嘲笑混じりに言った。 「特に用は無いわ。任務を失敗したあなたがどんな顔をしているのかな、ってね」 これにはカチンときた。 コイツ……まさか僕をからかいに来たのか? 「……用が無いなら消えてくれ。僕はもう寝たいんだ」 そう言ってジュピターの横を通りすぎる僕。 「……待って!」 不意に、後ろから呼びかけられる。 振り返った僕の眼前には、決意の表情でモンスターボールを突きつけるジュピターの姿があった。 「バトル……しましょ」 「え……?」 唐突すぎるし、生憎もう眠い。 とてもやる気にはなれなかった。 「いや、僕はもう寝……」 僕の言葉は途中で止まってしまった。 目の前のジュピターが悲しげな顔をして僕を見つめていたからだ。 「ど、どうしたんだよ……」 急に表情を変えたジュピターを見て焦るボク。 そんな僕を見つめ、ジュピターは話した。 「……近々、ボスはテンガン山で伝説のポケモンを復活させるわ。 それがギンガ団の最終目的であり、私もそれを望んでいる。 でも……その目的を達成すればギンガ団は解散するの。 仲間内の繋がりも、全て無くなっちゃう。 ……負けっぱなしで終わるのは嫌なのよね、私」 ジュピターの表情は真剣そのものだった。 そう言えば、テンガン山のイベントが終わればギンガ団は居なくなるんだった。 ゲーム通りなら、主人公に敗北して終わってしまう。 そう考えると、何だか切ないな……。 「……いいよ、バトル」 そう言って、僕はいつに無く早足で歩き出す。 後ろにジュピターを連れて。 外に出た瞬間、心地良い夜風が僕の体を包んだ。 僕とジュピターはそれぞれの位置につき、対峙する。 「……さて、やりましょうか。 使用ポケモンは三体でいいかしら?」 「ああ、いいよ」 僕の返事を聞くと、ジュピターがモンスターボールを取り出し、投げる。 それがバトル開始の合図となった。 「行きなさい、スカタンク!」 「いけ、ドータクン!」 任務でアジトに戻る道中に捕まえたポケモン、ドータクンを出す。 それを見てスカタンクが火炎放射を放つが、ドータクンの耐久力の高さは折り紙つき。 当然の如く耐え、催眠術で相手を眠らせる事に成功した。 「嫌らしい戦術ね……戻れスカタンク!」 スカタンクがボールに回収され、ジュピターの次のポケモンが現れる。 ゴーストポケモン、ムウマージだ。 「チッ……」 好ましくない状況に苛立つ僕。 スカタンクに対して放った地震攻撃は、浮遊を持つムウマージには効果が無かった。 その後結局催眠術は外れてしまい、合計二回のシャドーボールでドータクンは倒れた。 「仕方ないか……いけ、ドククラゲ!」 僕が繰り出したのはドククラゲ。 これまた今日捕まえた僕の新戦力だ。 「サイコキネシスをお見舞いしなさい!」 ドククラゲに向かってサイコキネシスが放たれる。 「甘いよ、それぐらいじゃドククラゲは倒れない」 そう言い、僕はドククラゲに指示を出す。 次の瞬間には、ドククラゲの攻撃によってムウマージは倒れていた。 「えっ……?」 その光景に唖然とするジュピター。 僕は含み笑いをしながら言った。 「ミラーコート。特殊攻撃を倍のダメージで返す事が出来るのさ」 その言葉を聞き、ジュピターはムッとなってムウマージを戻す。 だが、次のポケモンを出す様子は無い。 「私の最後のポケモン……ユキメノコを出しても到底勝ち目は無いわ。 どうせあなたの最後のポケモンはゴウカザルでしょ?」 その問いに頷く僕。 「やっぱり今の私じゃ勝てなかったのね……良く分かったわ。 もう寝ましょう。明日の事もあるし」 そう言い終えると、ジュピターはアジトの中へと入っていく。 複雑な心境になった僕は、それを呆然と見つめていた。 皆の手持ち スネ夫 ゴウカザルLv47、クロバットLv46、ビークインLv44、ドククラゲLv42、ドータクンLv40 ほぼ同時刻、ギンガ団アジト内。 アカギは自らの部屋で伝説のポケモンに纏わる本を読んでいた。 右手で次々とページを捲っていくが、突如手の動きが止まる。 「……そこに居るのは分かっている」 静かに、けれども威厳のある声でアカギは言った。 すると、暗闇の中に一人の少年の姿が浮かび上がる。 「バレちゃったか。流石はギンガ団の総裁ですね……。 ……まぁ、それも今日で終わりですけど」 暗闇からその姿を露にしたのは出木杉英才。 その右手には一つのモンスターボール。 「大体見当はついていた。いつか貴様が裏切るだろう、とな」 アカギもモンスターボールを取り出し、言う。 それを見て、少年……出木杉は笑い始めた。 「ハハッ……。なら今から僕がやる事は分かってますよね……?」 出木杉はモンスターボールを構え、放つ。 それとほぼ同時にアカギもモンスターボールを投げた。 「ああ、分かっている。それに、準備も出来ているさ。 貴様を埋葬する準備がな……いけ、ドンカラス!」 アカギのドンカラスに対し、出木杉はフーディン。 「フーディン、電撃波だ!」 両手で電気の球を作るフーディン。 だが、先に動いたのはドンカラスだった。 「決めろ、ドンカラス!」 アカギの指示と共に、ドンカラスがフーディンに体当たりをかます。 「……不意打ちか!」 不意打ち……相手が攻撃技を指示していたら先手を取れる攻撃技。 出木杉は「しまった」という顔をする。 それを見て、アカギは言い放った。 「私を見縊るなよ……まだまだ貴様如きには負けん」 「ちっ……次はお前だ、ガブリアス!」 出木杉が放ったボールからはガブリアスが繰り出される。 「……ところで、アンタはどうして僕が裏切ると思った? ボスに忠実な幹部を装ったつもりなんだけどなぁ~」 頭を掻きながら出木杉は言う。 アカギはそれを眼光鋭く睨みつけた。 「私は何百……いや、何千の部下を従える組織の総裁だ。 部下の考えは全てお見通しだ……貴様が愚行に走る事もな」 「あっそうですか……でも、それとこのバトルでアンタが勝つかは別問題だよね。 ガブリアス、ドラゴンクローだっ!」 出木杉のガブリアスの鋭い爪が、ドンカラス目掛け振り下ろされた。 「しぶとい奴……もう一発お見舞いしちゃえ!」 ドンカラスの攻撃を耐えたガブリアスが二発目の攻撃を当てる。 それを受けたドンカラスは、鈍い音を立てて倒れた。 「いけ、マニューラ」 次に出てきたのはマニューラ。 拳に冷気を込め、それをガブリアスにぶつける。 「どうだ、出木……何!」 ガブリアスは弱点の攻撃を受けて尚、その場に立っていた。 それを怪しく思ったアカギは、ガブリアスの手に握られたタスキを見て狼狽する。 「甘い甘い……ガブリアス、地震!」 ガブリアスの地震攻撃により、衝撃波が発生した。 衝撃波は速さと鋭さを増し、前進する。 マニューラとアカギの方向かって一直線に。 「ぐわああぁぁああぁあっ!」 衝撃波に直撃したアカギは、激痛のあまりその場に倒れ込む。 傍らのマニューラは当然の如く瀕死状態になっていた。 「あっ、ごめんなさい……トレーナーに攻撃しちゃダメでしたよね……」 不敵な笑みを浮かべ、ゆっくりと歩み寄る出木杉。 「……ぐは!」 無様にも地にひれ伏したアカギが、出木杉に蹴り飛ばされる。 「これでもうアンタは動けない……。 伝説のポケモンを従えるのはこの僕さ。 ……それじゃあ、さよなら」 ガブリアスを戻し、出木杉は部屋を後にする。 恐らく、出木杉が伝説のポケモンを復活させるのも時間の問題だろう。 もう、一刻の猶予も許されないところまで来ているのだ。 一人取り残されたアカギは、言葉を搾り出すように言った。 「ダメだ……アイツは…… このままじゃ……きっと…… 大変な……こと……に……」 そこまで言った時、アカギは意識を失った。 そう遠くない未来に思いを馳せ、深い眠りについていく―― 次へ
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無明の住人 ◆qvvXwosbJA わずかに明るんできた空の下、加藤成海は全身に集中力を漲らせて身構えていた。 月明かりだけが頼りだった数時間前とは違い、今の境内は差し込みつつある朝日によって本来の色を取り戻すつつある。 しかし、そんなことは今の鳴海にはどうでもいいことだった。 十メートルほどを隔てて自分と対峙する銀髪の人形使い、それこそが鳴海が立ち向かうべき全てだったからである。 空気が張り詰める。自分の呼吸すら揺らぎとなって相手に伝わる気がするほどに。 一瞬ながらも永劫、そんな時間が流れ―― 銀髪の青年が、大地を蹴って跳躍した。 傍に控えていた懸糸傀儡(マリオネット)に飛び乗ると同時に、その人形の脚部の無限軌道が唸りを上げる。 そのまま最大加速での突進。自分に向って突っ込んでくるその巨体を横っ跳びにかわしながら、鳴海は叫んだ。 「――武装錬金!」 その叫びに呼応して瞬時に形成されたのは、右篭手の武装錬金・ピーキーガリバー。 その特性は、空気中の元素を取り込んでの質量増大に伴う巨大化。 すでに巨人の拳と化しているそれを、鳴海は人形の横っ腹に叩き込んだ。 だが、深いダメージにはなり得なかった。人形は両腕でその拳をガードしつつ、キャタピラを逆回転させて勢いを殺していたからである。 咄嗟に飛び退いて体勢を立て直した鳴海の頬を、一筋の冷汗が伝う。 「おいおい……なにが素人だよ」 鳴海の呟きに、銀髪の青年の口角がわずかに上がった。 だがそれも一瞬。再び動き出した人形の上で、彼は虚空を蹴った。 それと同時に足首で高速回転していたチャクラムが、鳴海目がけて射出された。 空気を切り裂き分断しながら一直線に突き進む円形の刃を鳴海はピーキーガリバーで弾き返し、間髪入れずに突進した。 無論、狙いは人形の操者ただ一人。 向こうも瞬時に両手の指の懸糸を繰り、人形の腕で薙ぎ払おうとするが――一瞬先に飛び込んだのは鳴海だった。 かつては人形「あるるかん」の腕であった左腕の義手から、聖ジョルジュの剣が飛び出す。 一足飛びに踏み込んで、鳴海は銀髪の青年の喉元に切っ先を突き付けた。 「俺の勝ちだな、アカギ」 「……参った参った……俺の負けだ」 鳴海の勝利宣言に、アカギと呼ばれた青年は軽く両手を振って見せた。 ▼ ▼ ▼ 「元々は人形がどれだけ使えるか試すための組み手のはずだっただろ? ありゃあ一歩間違ったら死んでたぜ俺」 「実戦レベルで試さなければ意味がない……それにやりすぎはお互い様だ、グリモルディが壊れたら元も子も無いだろうに」 「それはお前が全力で突っ込んでくるからだろうが!」 平然とした顔で流れる汗を拭うアカギを横目で眺めながら、鳴海は憮然とした顔で鳥居の礎に腰かけた。 ここで二人が出会ってからすでに二時間以上が経過している。 人形を慣らしておきたいというアカギの要望でここに留まり、一心不乱に糸を操り続ける彼を襲撃者から守ろうとしていたのも最初だけ。 結局他の参加者が現れる気配もなかったので、鳴海は鳴海で自分の支給品を使いこなそうと練習に励んでいた。 そしてついさっき。だいたい操作法は把握した、というアカギの呼び掛けに応じて立ち合いをしてみることにしたのだが…… (操作法を把握したってレベルじゃねぇ……ありゃあすでに凡人が何年も修行して辿り着くはずの域に達してやがる。 天才とか勘がいいとかそういう言葉ですら言い表せねえ……化け物かよ、こいつは) そう。わずか二時間と数十分の間に、アカギはグリモルディを自在に使いこなせるまでに上達していた。 もちろん歴戦の人形遣いに比べれば粗さが目立つものの、どう考えてもたかだか二時間でなんとかなるような技術ではない。 人並み外れた理論把握能力と実践能力。 常人の領域を遙かに凌ぐアカギの才に、鳴海は戦慄に近いほどの驚きを感じていた。 そんな鳴海の心中を知ってか知らずか、息を整えたアカギは自分のデイパックを漁り始めた。 地図と筆記用具を取り出して、鳴海の正面に座って地面に地図を広げる。 思わず覗き込む鳴海の目をちらりと覗き、アカギはいつもの淡々とした口調で話し出した。 「さて……肩慣らしも終わったところで、これからの行動方針を決めておく。 俺達はこのゲームを転覆させると決めた……それを実行するのには、三つの必要不可欠な要素がある」 アカギはその心の奥底を見通すような瞳で鳴海を見つめ、そのまま話を続けた。 「まず一つ……特殊な技術や知識といったものを持っている参加者と協力関係を結ぶこと…… 信頼関係でなくてもいい、あくまで協力関係……ギブアンドテイク、それで十分……」 アカギの言葉に鳴海は頷く。この状況下だ、容易に信頼関係が結べるとは鳴海も思ってはいない。 「それはいいんだが、向こうが疑ってきたらどうするんだ? 信用無しに協力ってのは骨が折れるぜ」 「言ってしまえばこれはあくまでビジネスのようなもの……この狂った殺人ゲームの阻止という目的に魅力を感じないのは狂人ぐらいだ。 利害が一致するなら協力自体は不可能じゃない。むしろ最初は疑ってくれた方が好都合……その方がゲーム転覆という希望が魅力的になる。 絶望的な状況であればこそ……人は……そこに希望があればついてくる……!」 アカギはそこでいったん言葉を区切り、改めて鳴海の方へ向き直る。 「もちろん闇雲に歩き回って協力者を集めるなどはっきりいって愚策……待ちに入った方が逆に効率的だ。 そのためには活動拠点……いわばアジトが必要だ。これが二つ目……」 「アジトねえ……そいつはまるで悪の秘密結社みてぇだな」 「秘密結社か……ククッ、悪くない……」 鳴海のぼやきにアカギは笑って答える。もっとも表情はいつものポーカーフェイスのままだったが。 「そうだとしたら総統はお前だな、アカギ。協力相手ってのがどんなに集まったって、お前よりブッ飛んだ奴がいるとは思えねえ」 「そいつは結構……さて、その悪の秘密結社のアジトだが」 地図をペンで指し示すアカギ。鳴海もまたその地図を覗き込んだ。 「……学校か?」 「そう……各種の設備を万遍無く備え、医療用品の入手も可能で、なおかつ人が集まりそうな場所……ここが適当だろう」 「俺はてっきり繁華街に向かうもんだと思ってたんだが。人ならそっちの方が集まるんじゃねえか?」 「一理ある……だが、全ての鉄道が集中し、この街全体の中枢となっている繁華街では、むしろ人が集まりやすすぎる…… 確かに協力者も見つかるかもしれないが、遅かれ早かれ殺人者という火種を抱え込むのは確実……避けるに越したことはない」 「どこにいたって危険とはいえ、激戦地になりかねないところにアジトを構えるのはよくない、ってことか?」 「その通り」 「腑に落ちねえが、まあいいか。それなら、こっちの病院はどうだ? 医療設備ならここより整ってる場所は無えだろ」 「そこは論外……集まるのはせいぜい怪我人と弱者狙いの火事場泥棒ぐらいだろう」 「そういうもんかね……」 頬を掻く鳴海を一瞥して、アカギは服の土埃を払って立ち上がった。 そのまま地図をデイパックにしまって、そのまま鳴海のほうに投げてよこす。 そのまま二三歩進んだところで、意図が掴めないまま二つのデイパックを抱えている鳴海の方を振り返った。 「行動するなら早い方がいい……話の続きは学校へ向かいながらだ。行くぞ、鳴海」 「そうならそうと言えよ。だいたい、この荷物は何だ?」 「グリモルディを操るには両手の全ての指を使うことが必要……荷物はあんたに預ける。もちろん核鉄は身につけておくがな」 アカギはそういうと、グリモルディの懸糸を両手の指に手早く装着した。 そのまま指を動かしてグリモルディを稼働させ、その背中に飛び乗る。やれやれと肩をすくめ、鳴海も二人分の荷物を背負いその後を追った。 ▼ ▼ ▼ キャタピラを唸らせ、グリモルディが大通りを駆ける。 初めてそれを見た人間なら、まさかそれが操り人形の類だとは思わないだろう。 事実、グリモルディは自動車とも遜色ないほどのスピードで走行していた。 アカギはただ淡々と糸を引き、グリモルディを操る。 そんなアカギの後ろ姿に、鳴海は声を張り上げた。 「そういや必要な要素の三つ目、聞いてなかったな! 行きがけに教えるって言ってたが、そろそろ言ったらどうだ?」 アカギは進行方向から視線をずらさず、あくまで前を見つめたままで何事か答えた。 「………… …… …………!」 「ああ!? なんだって!?」 グリモルディには風防の類がついていないので、巨体が風を切る音のおかげで声が聞き取りずらい。 そのことに気付いたのか、アカギも彼としては珍しく声を大きくして話し出した。 「三つ目……それは情報だ。例えば……支給品にはどのような技術が使われているのか、この首輪の内部構造はどうなっているのか…… この街の各施設の、地図を見ただけでは分からない具体的な機能に関する知識も必要になるだろう…… それに、このゲーム自体に未だ俺達が知らない未知のルールが存在する可能性すらある…… 情報……それも入手可能な限りの情報……ある意味では協力者や拠点以上に重要な、俺達の生命線っ……!」 鳴海は口を挟まなかった。アカギが、まだ何かを言うつもりだと思ったからだ。 「情報を集め、そこからこのバトルロワイアルの方程式を導く……それで初めて、ゲームの転覆が可能になる……! だが、その情報を集めるためだけに自分の足で駆け回るなど、いわば愚策……弾雨飛び交う中を散策するがごとく愚かな行為…… そこで先の二つ、協力者と活動拠点が重要になってくる。つまりは情報は他の参加者から入手するということ…… 臆病と思うかも知れないが、ぎりぎりまで命を危険に晒しても死んでしまっては何もかもが水泡っ…… 死力を尽くした奪い合いの果ての理不尽な死ならむしろ望むところだが、下らないミスで命を取り落とすのは凡夫のやること…… 結果につながらない経過に意味は無い……意味は勝ったときに初めて生じてくるっ……!」 アカギはそれを言い切ると口をつぐんだ。 どちらが話し出すわけでもなく、ただグリモルディの疾走音だけが鼓膜を揺らす。 しばしの沈黙の後、先に口を切ったのは鳴海だった。 「言いたいことは大体分かった。いくつか気にいらねえことを聞いた気もするが、そこまで考えてるってんなら文句は言わねえよ。 というわけで、改めて俺もその計画ってのに一枚噛ませてもらうぜ、アカギ」 不敵に笑ってみせる鳴海に、アカギはグリモルディのスピードを上げることで応えた。 そうして二人を乗せた懸糸傀儡は、未来のアジトを目指して疾走していった。 ▼ ▼ ▼ さて、ここで鳴海が気付いていない事実を一つ語ろう。 天性の才を持ち、それでいて恐ろしく頭の切れる男、それが加藤鳴海がアカギに抱いている印象だ。 それはおおむね正しいといえるだろう。事実、その認識自体は決して間違ってはいない。 しかし、そこには見落としがあった。 実のところ、鳴海はまだ赤木しげるという男の本質を理解していなかったのである。 アカギは、類稀なる才能と度胸、そして勝負強さを天より与えられた。 その才を持って何かを築きあげれば、あるいは世界すら掴めるのかも知れない。 しかし彼はそれを選ばなかった。 震えないのだ、そのような生き方では。 飽いている。アカギは、生きることに飽いている。 アカギが他の人間と決定的に違うのは、彼は「死を恐れない」ということ。 「死を恐れない」というのは、言ってしまえば一種の狂気である。 その狂気を内包するゆえに、ただ漫然とした生を生きることを良しとしない。 異端者。理解されないはぐれ者。 そんなアカギが裏社会で求めているもの――それは、生の実感。 死を恐れないがゆえに生を感じられないアカギにとって、破滅と隣り合わせの攻防だけが「酔い」をもたらしてくれる。 アカギは今、このバトルロワイアルのことを考えていた。 自分が巻き込まれたこの狂ったゲーム。生き残るのは一人だけ、ひたすら主催者の手で踊らされ殺し合う殺人遊戯。 一歩間違えば待っているのは即座の死。逃れられない完全なる破滅。 それなのに、なんだろう。この、冷え切っているはずの心の核が熱く渦巻くようなこの感じは。 (狂気の沙汰ほど面白い……) 焦りでも、恐怖でも、主催者への怒りでもない。 アカギは間違いなく、今のこの状況に「酔い」を、「生の実感」を感じていた。 あるいはこう言い換えてもいいかもしれない――彼は生と死の極限状態を楽しんでさえいる、と。 朝日が昇ろうとしている。世界が光で満ちていく。 しかし、その程度の光で照らしつくせるほど生易しいものではないのだ、この男が内包する深淵の闇は。 【C-1大通り/1日目 早朝】 【赤木しげる@アカギ】 [状態]:健康 [装備]:グリモルディ@からくりサーカス [道具]:核鉄(モーターギア)@武装錬金 [思考] 基本:対主催・ゲーム転覆を成功させることを最優先 1:大通り(C-2を経由するルート)を通って繁華街を迂回し、C-4の学校を目指す 2:ゲーム打倒のために有能な参加者と接触して協力関係を結ぶ 3:このバトルロワイアルに関する情報を把握する(各施設の意味、首輪の機能、支給品の技術や種類など) [備考] 【加藤鳴海@からくりサーカス】 [状態]:健康 [装備]:聖ジョルジュの剣@からくりサーカス [道具]:支給品一式×2、核鉄(ピーキーガリバー)@武装錬金、輸血パック(AB型)@ヘルシング、 グリース缶@グラップラー刃牙、道化のマスク@からくりサーカス [思考] 基本:対主催・誰かが襲われていたら助ける 1:大通り(C-2を経由するルート)を通って繁華街を迂回し、C-4の学校を目指す 2:ゲーム打倒のために有能な参加者と接触して協力関係を結ぶ 3:このバトルロワイアルに関する情報を把握する(各施設の意味、首輪の機能、支給品の技術や種類など) 4:誰かが襲われていたら救出し、保護する [備考] 聖ジョルジュの剣は鳴海の左腕に最初からついていますので支給品ではありません 参戦時期はサハラ編第19幕「休憩」後です サハラ編から参戦しているので勝、しろがねについての記憶は殆どありません 056 才賀勝 投下順 058 全滅エンド直行フラグ立ちまくり 056 才賀勝 時系列順 059 ダイ・ハード――大胆に命の術を磨け!―― 016 偽りの勝利 赤木しげる 093 デッド・ライン 016 偽りの勝利 加藤鳴海 093 デッド・ライン
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モンスター/巨人 v2.0.0 サイクロプス/Cyclops (Umber P; ) === Num 444 Lev 30 Rar 1 Spd +10 Hp 60d12 Ac 90 Exp 350 一つ目の巨人だ。 それは通常地下 30 階で出現し、素早く動いている。 この混沌の勢力に属する人間型生物を倒すことは 1 レベルのキャラクタにとって 約3500.00 ポイントの経験となる。 それは遠隔攻撃をすることがある。 それはドアを開け、ドアを打ち破り、弱いモンスターを押しのけ、アイテムを拾うことができる。 それは酸と毒の耐性を持っている。 それは経験を積むと、バイクロプスに進化する。 それは侵入者をしばらくは見ており、 200 フィート先から侵入者に気付くことがある。 それは一つか二つのアイテムや財宝を持っていることがある。 それは 9d8 のダメージで殴って攻撃し、 9d8 のダメージで殴って攻撃する。 雑感 名前